う さ ぎ に つ の
























































窓を開けたら
雨が入って来るからって

換気をしないまま週末が来た
コーヒー飲む?黴が生えた


指を折って数えれば
幾つまで答えられるっていうの


惜しいものだけ簡単に
噛み砕いては素知らぬふりで


一つも二つもまだ・・ 怖いものでも見るように
あっちもこっちもそう・・ 派手な色を塗り潰していく


だからピンクのテディベア
両手で抱きしめて離さない


長すぎる時間を
削るために爪を伸ばす


そして淡いアプリコット
両目で捉えて離れない


愛しすぎた時間を
忘れるために線を引く


一つも二つもまだ・・ 愛しいものでも見るように
あっちもこっちもそう・・ 同じもので染めようとする


口を開いたら
厭な台詞が浮かぶからって


空間に流れるのは沈黙
生温い空気に気圧された


饐えたコーヒーがもうすぐ
出来るみたいね






































































ナ イ ト レ ン ジ ャ ー



ナイトレンジャー
今宵も君に


会いに行こう
会いに行こう


淋しいと叫ぶ事も出来ずに
窓際でそっと息を吐くなら


ナイトレンジャー
今宵も君を


愛しに行こう
愛しに行こう


意地を張る度に使うカロリーが
足りなくなったなら さあ


迷いが生じ 一面泥沼
在り来りな間柄も抜け出せない


思い出し笑い タイミングが悪い
落ち着く度に 落ち込んでる


だからナイトレンジャー
今夜も君を


抱きしめに行こう
抱きしめに行こう


引き裂かれた夢や希望も
縫い合わせてあげる


ナイトレンジャー
今夜も君と


笑い合いに行こう
笑い合いに行こう


悪夢なんて立ち入る隙もないくらい
平気にさせてあげるから



























































あの子に 彼女に
似てくるなんて 言うなよ

歩いて 行ける 距離に
ご褒美なんて 要らないよ

雲を探しに 行こうか
チークを塗った ついでにさ

纏わり付くような バイブル
破ってしまっても 構わないかなぁ

恋の歌 濃いめの アイスクリームに
溶かしてしまえ 愛スクリウム なんて

馬鹿言ってないで さぁ

8回連続で じゃんけんして
最初にチョキを出す事を 見抜かれた

こんなののどこがって いいながら
笑う彼女への 雑誌の返事は

さっきまでの 恋煩いも
勇気を出せば 贅沢な悩みに って

そうなって しまえるかもね
だけれど まだまだ白い頬

飲み込んだ言葉を 戻せないなら
素直なココロにも 気付けないなら

もう少し 歩いてみるかい?
そしてまた 何かを見抜いてさ

勝ち誇ったように 笑うと良いよ
そこで幾ら違う と 言ったって

赤くなるほど そういう 証拠

じっと見ててよ
逃さないで




























































A q u a r i u m


有ったのは 平らなゆめ
占いに包まれてしまった


付いてくる 交われる針
しおれた念に 若い虎


どこへいけるの?
尊いはずのものは 安いもの


免れた あの秋の希ぼうに
周りは青ざめて 東をむく


雪をかきわけるように
弱いままもがいたりして


里は少ない みじかいセカイ
師にいわれる どこへ?






堅いかべに もう参ったと
養魚は虚しく


花を易しく 春に喜びを
豊かな冬を 成していくの


鯨は未完の
神をさがして


こえをあらげて
とじこめられるの


























































推 定 犯 罪



ウラミツラミ
吐き出す 嗚咽 流れてしまえ

ノラリクラリ
逃げ出す 疾走 塞いでしまえ


消えては現れる 言霊
追い掛け追い抜いて

見えだし 見出だす
推定犯罪


得意事も 決まりごとも
弾き飛ばして いっそ棄てて

おままごとも 視線事も
愛さなきゃ駄目 いや無理心中


奪い疲れて 眠るまで
襲い忘れて 歎くまで


迷ってる暇は無いハズ
散らばるものをかき集めて

食べ尽くして嗚咽から先へ
貪り続けて舌なめずりでも


遺言書通りのスケープゴート
やる瀬なさに楔を立てろ

悲しみ色の絵の具にもう
用は無いだろ?


この身が果てるまで
この世が終わるまで


その先へ先へ





















































ハチェット


沈めない躯を
いかほどで抱きしめさせましょうか

点数が付かない代わりに
値段を付けられるのは間違った行為だけど

迷路に閉じ込められたみたいで
僕は焦っているのです

誰にあげれば
良かったのかな

小さくても
立派な僕を

大事にしてくれる
大嫌いな人?

代役扱いの
大好きな人?

僕の気持ちを優先したって
それも また う た か た

泥の中 泡目指し
歌って Ra ru ru ra

逆三角形の運命は
僕と比例してイマイチみたい

何かのドラマみたいに
最後が愛で終わるのなら

在り来りでつまらなくても
まだましかもしれないと

思えるようになってきたのは 
諦めですか?

代わりはいくらでもいるというけど
声を再生する度どこか違うと思うでしょう?

きっとそんな人だね

世界に一つの僕の声に
誰とも違う僕の言葉に

気付いてくれる
そんな人だね

それを今から待ったって
全然遅くも無かったのに

付けられた値段が
酷く・・・

誰にあげれば良かったんでしょう?















































兎に角


案外可愛いく目配せしても
この耳は誰も傷付け無いと思った?


サミシガリもどきもイメチェンするよ
何も出来ないと思ったら大違い


Jumping! 速度をあげたって良いよ
嫌がる赤目→涙もろい


嘘つきに上手くやられたって?
狼追い掛けて刺し殺そうか


牙も持たずに愛玩ドーブツ
ふわふわの肢体で弱肉強食


角を靡かせ愛想120%
ぴょこぴょこ死体を踏み付ける


キスは 甘いと思った?


バラトゲ トニカク
ユメウツツ ザンネン


Jumping! 痛くしたら嫌だよ
好かれる白髪→もらい泣き


上手に道化が出来ないって?
狼に追い掛けられて貢がせようか


バラトゲ トニカク
ユメウツツ ザンガイ




さあ
兎に角何でも貪りませう